カクレクマノミ(海水魚) 飼育 失敗談⑨

熱帯魚アクアリウム 

120cmの海水魚水槽が無くなってから、90cmのサンゴ水槽に酔いしれる日々…。           仕事が終わって帰宅した後の、ビールを飲みながら水槽を眺める時間は本当に最高です。      毎晩、眺めるだけで終わればいいのですが性格上、サンゴのちょっとしたレイアウトのズレや水槽の汚れを発見してしまうと「水槽との時間」が始まってしまいます。                  30cmのキューブ水槽時代、まだ子供が小さかった頃、帰宅後に「水槽との時間」が始まってしまった瞬間、子供がダッシュで駆け寄って来て、「僕とも遊んで!!」と言われた時は妙に反省した事を覚えています。もうこの時は私が水槽なら、子供はサッカーに夢中でしたから何も言われませんでしたが…。                                          

 取り立てて大きな問題が発生しないとはいえ、やらかす事はしばしばありました。

話は変わり……。誰に聞いたのか、何で見たのか忘れましたが、『水』というのは本来は腐らないものらしいです。おそらくその『水』は『純水』を指すのだと思いますが…。水の中に不純物が混入していなければ、何年経過しても腐らないとか…。                            空気と光に触れさせさえしなければ水質も変わらないとも聞いた事があります。                その昔、浄水器の営業を長年やっていた事もあり『水』に関しての知識は多少あると思います。その時代に得た知識なのかもしれません。                          空気に触れれば微生物が混入して、水の中で吸収や分解などの働きにより水質は変化します。そして、微生物が繁殖していきます。やがて、水が濁ったり臭ったりする様になります。この状態を「腐った」と言います。しかし実はこれ、『水が腐った』ワケではなく、水の中に微生物が増殖した状態で『水そのもの』が腐ったワケではないのです。                        こんな知識があったので、玄関内に設置した浄水器で人工海水を作るための純水と足水用の純水を大量にストックしていました。「空気には触れさせない」ので20ℓのポリタンクに擦切りで暗室に貯蔵です。聞こえは良いですが、野外物置です。                        そして、とうとう問題が発生します。

水替え予定日の一週間くらい前から、人工海水の素を入れて攪拌して溶かします。これは最初で最後のやらかしです。20ℓのポリタンク3個分、60ℓ作りました。保管している時は擦切りで空気には触れていません。人工海水の素を入れる時に少し純水を減らしてから、人工海水の素を入れます。溢れるので…。この時点でアウトですよね。普通に考えれば…。そして、最悪な事に真夏だったんです。空気が混入してしまった人工海水のポリタンク…暗室とはいえ、真夏の超熱い物置で約一週間の間、攪拌されます。                                    おそらく、微生物が混入したのでしょう。みごとに腐りました。                      そして水替え時は例のごとく、私の体内にはアルコールが流れています。ポリタンクが半透明の様な白色だからといって、濁りは分かりませんし得に臭いも分かりませんでした。飲んでいるので、なおさら判断が鈍ります。                                 物置の中で水温は上昇するので、水替え前日にはクーラーの効いた屋内に移動します。          その60ℓの人工海水で午前中に水替えした水槽…午後を待たずに状態が悪化。          腐っていた事に気付き、ストックしていた純水で人工海水を再び作り、完全に人工海水の素を溶かす事はできませんでしたが、再び60ℓの水替え。                        ダメになったサンゴもありましたが、全滅は防げました。                    これ以降は純水のストックは変わらず野外物置ですが、夏だけは人工海水の素を入れた時点で屋内に入れる様にしました。それからは現在まで腐ってしまった事はありません。             皆さんも気を付けてくださいね。