淡水魚水槽歴に幕を下ろし、海水魚水槽2本への変更。 スッポンモドキの水槽はそのまま海水魚に使用。水害でダメになったキャビネットは買い替えで、クーラーと水流ポンプ、メインポンプにプロテインスキマーを追加。スッポンモドキの120cm水槽は海水魚メインの水槽にして、90cm水槽はサンゴメインの水槽にする事にしました。 現在よりサンゴも海水魚も高価ではなかったとはいえ、淡水魚の価格が基準になっているので、どうしたって高く感じます。120cmの水槽には15匹のカクレクマノミとナヨウハギを1匹、デバスズメダイを10匹、大きめのハタゴイソギンチャクを1個に握りこぶしくらいのサンゴを3個。 90cm水槽の魚はカクレクマノミ2匹のみに、サンゴは握りこぶしくらいの物を20個。 サンゴの種類は飼育の難易度が高くない種類を揃えてもらいました。飼育環境が整っていても、いきなり冒険はできませんでした。設備機器も高価ですが、生体代だけでもかなりの金額でした。
現在の自分の知識に比べれば、この頃の私はまだまだでした。上級者レベルの設備機器を揃えたからといって、それで全てが上手くいくワケではありません。 このシステムでの飼育を開始した時期に、人工海水の素はおもちゃみたいな物から、600㍑のバケツタイプの物に変更したのですが、サンゴ向けの物ではありませんでした。全てのサンゴではありませんが当然、長期飼育ができませんでした。 90cmのサンゴ水槽に設置していたメタルハライドランプの効果で、サンゴ水槽の調子は良かったです。光量がハンパなかったですね。しかし、とにかく大きさがきになっていて…。パッと見は水槽よりインパクトがあったので、ずっと気にしていました。その事を海水魚専門業者に相談した結果、メタルハライドランプから単発のLEDスポットライト3灯に変更。 これが悪かったのか何なのか……。20個入れたサンゴの半分以上がダメになり始めました。この頃は、サンゴに餌も与えた事がなかったので当然の結果だったのかもしれません。メタルハライドランプから変更したLEDのスポットライトも現在、販売されているLEDに比べれば、おそらくおもちゃ的な物だったと思います。光量と餌のバランス、無視でした。というより、無知すぎでしたよね。経験値が少なすぎて……。
こんな飼育で数年が経過していきます。 私の性格は超が付くくらいのA型で超几帳面。いくらRO水にしたからといって、コケが発生しないワケではありません。サンゴとライブロックのレイアウトの変更や水槽磨きで、水槽に腕を入れるのは毎晩。気になりだすと止まらない…。魚とサンゴのストレスになるはずです。人間社会もそうですが、ストレスはかけない方が良いですね。しかし、私の頭の中にある世界観を維持したいがためにやっていました。魚とサンゴの長期飼育ができなかった原因のひとつだと思います。帰宅したら家族との時間より、水槽との時間……みたいな最悪な奴でしたね。 死んでしまう魚とサンゴがいれば、長期飼育できている魚とサンゴもいました。 とりあえず死んだら追加を繰り返し、割り切って飼育していた頃、海水魚専門業者から添加剤導入のアドバイスをもらい、長期飼育ができる様になった気がします。
高価な設備機器を揃えて、魚とサンゴも以前より増やし、大きくなった水槽に酔いしれていただけで、けっこう大切な事が抜けていたんですよね。 まぁ、この様な失敗を経験して、できるように成長していくんですけどね。現在は情報社会なので、収集する情報さえ間違わなければ経験しなくて済む失敗はたくさんありますよね。