アクアリウムの始め方　揃えるべきものや初心者によくある失敗も紹介

アクアリウムを作る上でまず揃えるべきもの

初めに、アクアリウムを作る上で最低限必要なものをいくつかご紹介します。これからアクアリウムを始めるという人は、ぜひ参考に初期装備を揃えていきましょう。

水槽

まず初めにアクアリウムの土台となる水槽を用意しましょう。一口に水槽と言っても、その大きさや形はさまざまなものがあります。

水槽の設置場所や飼いたい魚の種類、数などに応じて適切なサイズの水槽を購入しましょう。

また、水槽にはガラス製のものとアクリル製のものがあります。前者のガラス製の水槽の特徴は、透明度が高いことです。一方で、ガラス製の水槽は衝撃が加わると割れてしまう危険性もあるため、ペットや小さい子どもがいる家庭では特に注意が必要です。

アクリル製の水槽は、衝撃に強く、ガラス製のものと比べて耐久性があります。しかし、表面に小さな傷がつきやすく、温度変化によって多少変形するというデメリットもあるので注意しましょう。

水温調節具

熱帯魚を飼育する場合、水温の管理は特に重要です。通常25℃以上の水温の地域で生きる熱帯魚は、日本の冬の寒さを越えることはできません。そのため、アクアリウム用のヒーターで水槽の水を温める必要があるのです。

水槽同様、ヒーターにもさまざまな種類があります。ヒーターを購入するときに注意すべきなのは、どれほどの範囲の水まで温められるのか、という点です。

大きな水槽で熱帯魚を飼育する際、容量の小さなヒーターでは水槽全体を温められません。その結果、熱帯魚が寒さに耐えられなくなってしまうこともあるのです。必ず水槽のサイズに適した容量のヒーターを選びましょう。

濾過器

アクアリウムの水は放っておくとどんどん汚れてしまいます。これは、魚が食べ残した餌やフンによるものです。これらの汚れをこしとってくれるのが、濾過器です。濾過器にもさまざまな形状のものがあるので、飼育する環境に適したものを選びましょう。

また、濾過と言うと、水槽の水を物理的にフィルターに通すというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、それだけではありません。「生物濾過」という、バクテリアによる水質改善も大切なのです。

そのため、濾過器を購入する際は、濾過バクテリアの発生についても頭の片隅に入れておきましょう。

ライト

アクアリウムを作る上で、ライトは欠かせません。水槽内を照らして美しく見せるだけでなく、水草の成長のためにも役立つのです。

ライトは一般的に6時間～半日ほど点けることが多いでしょう。点けっぱなしにするわけではないので、タイマー付きのライトを購入すると、消灯の手間が省けるためおすすめです。

また、ライトにもさまざまな種類があります。ただし、昨今は蛍光灯タイプのライトは減っており、その多くがLEDライトとなっています。ちなみに、大型の水槽の場合LEDライトは光が弱いため、その場合はメタルハライドランプを選ぶようにしましょう。

塩素中和剤

アクアリウムに水は欠かせないものです。しかし、水道水には水質改善のために塩素が含まれており、この塩素は魚たちにとっては毒となってしまいます。

そこで必要となるのが、塩素中和剤です。塩素中和剤は、水道水に適量混ぜるだけで、塩素が中和され無毒化される薬剤のことです。

最近は塩素を中和させるだけでなく、より魚たちが元気に過ごせるようなプラスの成分が含まれていることもあります。

アクアリウム初心者によくある失敗3つ

アクアリウムは観賞用として作られることが多いものですが、そこには魚の命がかかっています。そのため、絶対に失敗したくないものです。そこで、ここではアクアリウム初心者によくある失敗を3つご紹介します。

魚を素手で触ってしまう

魚は周囲の温度によって体温が変化する「変温動物」です。そのため、魚を素手で触ってしまうと、その部分をやけどしてしまうことがあるのです。

魚を触らなければいけない状況では、必ず体温が伝わらないようにゴム手袋を使用してください。

餌をあげすぎてしまう

魚を可愛がるがあまり、ついつい餌をあげすぎてしまうという初心者は少なくありません。しかし、どれだけ餌を与えても魚が食べる量は決まっています。

魚が食べ残した餌は、水槽の汚れとなってしまいます。初めは様子を見ながら、餌の適量を見極めるようにしましょう。

バクテリアを全滅させてしまう

バクテリアの存在は、アクアリウム内の環境を整えるためにとても大切です。しかし、フィルターを執拗に掃除したり、水をこまめに変えたりしすぎると、このバクテリアが全滅してしまいます。

実は、綺麗すぎる環境は魚にとっては負担となるケースもあります。バクテリアのことも考えながら、適度に掃除をするのが重要です。

まとめ