カクレクマノミ(海水魚) 飼育 失敗談④

熱帯魚アクアリウム 

現代くらいの情報社会なら、もっとカタチにする事もできたのですが、その時点ではそれが限界というレベルでした。工務店が水槽に詳しいワケでもなく、海水魚専門業者が住宅に詳しいワケではないので、私なりに集めた情報でカタチにするしかありませんでした。

マイホームが完成して、いよいよ水槽2台の設置。                       120cmの水槽には現在は入手困難で当時、憧れだったスッポンモドキベビーを泳がせました。水槽とキャビネットは『コトブキ』の物をチョイス。外部濾過装置と照明は以前の物を使用しました。90cmの水槽は海水魚専門業者にお任せで、『ORCA/MMC企画 レッドシー事業部』の水槽とキャビネット。ろ過装置は今までの外部濾過装置ではなく、『オーバーフロー式』といって、フロー菅という給水管を採り入れフロー菅の作用で、水位を常に一定に保つ事ができる濾過方式。そして『ベルリンシステム』という『プロテインスキマー』を使用した濾過方法。そして、この頃はまだ高性能なLEDが存在していなかったので、照明にはメタルハライドランプを使用。かなりの大きさと重さに驚きましたが…。現在はLEDが主流ですよね。そして今までは使用していなかった水流ポンプを追加し、水槽内に水流を作りました。メイン水槽と濾過槽の海水を循環させるメインポンプもあります。次に保冷剤の卒業です。クーラーを追加。最後に悩まされ続けたコケから解放されるために、RO水(純水)を作る浄水器を専用蛇口に取付。この水で人工海水を作り、足し水としても使用します。100%とは言いませんが、コケの発生はかなり抑えられます。

この時は淡水魚水槽のスッポンモドキよりも、海水魚水槽に夢中でした。個体の大きさに比べて、はるかに水槽が大きいので、購入時は体長10cmくらいだったスッポンモドキは、瞬く間に成長していきました。気が付いた時には30cmは超えていましたね。スッポンモドキはウミガメの様にヒレで水をかき、優雅に水槽内を泳ぐので波が立ちます。そのせいで、とにかく水槽内の水を溢れさせます。帰宅するとキャビネットと水槽背面と壁がびしょ濡れでした。数ヵ月の間、そんな日々を繰り返していましたが、とうとう問題が発生しました。キャビネットが水を吸収し続けた結果、合板は剥がれて変形し、本体が傾いていました。                                         何の対策も見つからなかったため、長年の淡水魚水槽歴に幕を下ろす事にしました。スッポンモドキは買い取ってもらい、海水魚水槽を2本にすることにしました。                  キャビネットを交換するため、ダメになったキャビネットを移動させた際に発見……キャビネット同様、玄関内の水槽背面部分にかかっていた巾木も水分を含んでふやけていました。入居したばかりと言えばばかりですよね。ガッカリしました。                      経験して初めて分かりますが、水槽周りには水分でダメになる部材は使用しない方が良いです。大型の個体を飼育しないとしても、『3.11』の様な事もあるので…。ちなみに『3.11』で相方さんの親の新築アパートのフローリングは、水槽から揺れこぼれた水でダメージを受けました。すぐに拭ければ問題ないとは思うのですが、地震発生から数時間経過ですから無理がありますよね。                  新築時から玄関の壁は、湿気や臭いを吸収するという『エコカラット』という、タイルの様な部材で施工してあります。今思うと水槽背面はパネルが良かったな…と思います。まぁ、スッポンモドキじゃなかったら、問題にならなかったんですが……。                   

何事も経験ですね………。