カクレクマノミ(海水魚) 飼育 失敗談③

アクアリウムの設置に必要な機材について解説

独身時代、不動産屋の紹介で知り合った大家さん。                                                                            入居が決定した建築中のアパートの大家さん。                       地方から流れて来た見ず知らずの私のために、私が住む部屋のみを急ピッチで完成させてくれた、大家さん。                                                そして、そのアパートでの生活が始まり、いつからか同棲する相手(現在の相方さん)ができ、一緒になり、どこからか見てたのか?と思う様なタイミングで、アパートの隣の敷地で賃貸物件の建築が開始し、完成するタイミングで長男が誕生しました。そして「敷金も礼金も要らない。家賃も同じ金額で良いから赤ちゃんが産まれたなら、アパートから貸家に移りな。」と大家さん。そんな心温まるエピソードがある大家さんの貸家から、相方さんの親が経営するメゾネットタイプのアパートへ移り住み、新しい生活が始まりました。                                             

リビングに設置した淡水魚水槽は相変わらず順調でした。120cm水槽が2本……なかなかの迫力です。手間といえば、水替えのために用意する水の量が増えたくらいでした。                               なんだかんだと、少し投資してしまった海水魚水槽。30cmキューブ水槽からいきなり倍の大きさになるので、生体にとっては良かったと思います。しかし当然、水槽の幅が2倍になるだけではなく、奥行きも高さも変わるワケなので水量も今までの量の比じゃありません。                                       水替えは月に1回で1/3の量を交換してました。これは淡水魚水槽も同じで、ある種、アクアリウムの鉄則的なヤツです。替える水の量は多すぎても少なすぎてもダメなんです。

水替えの目的はザックリ言うと、「目に見えない有害物質の除去」。初心者目線で言うと量をたくさん交換した方がキレイになるのでは?と思いますが、多すぎると魚がショックを起こしてしまいます。少なすぎても水替えの意味が無くなってしまいます。これが、水槽は小さいより大きい方が良いという理由のひとつです。大きい方が、汚れていくのに時間がかかるので、魚も快適に過ごせます。                                           当然、水槽サイズや飼育数、エサを与える頻度などで交換する回数の度合いは変わります。

ところで、順調な淡水魚水槽と比べて海水魚水槽の方はというと……。                         やはり、イソギンチャクとサンゴは安定させられません。同時にカクレクマノミも安定させられず、病気になったり死んだりを繰り返していました。                                                     そして、特に原因を調べたり考えたりする事もなく、死んだら追加……という超悪循環的な飼育を続けていました。今思えば、私に購入された生体達は可哀想でしたね。

そんな外観や形だけにこだわり、騙し騙しやっていた海水魚水槽ライフをひっくり返す様な出来事が起こりました。

『20110311』

そう、あの東日本大震災です。地震発生時は仕事中でした。先に帰宅した相方さんから、部屋の中の状況は聞いていましたが、想像以上でした。まぁ、生まれて初めて体験した、あれだけ大きい地震ですからね。部屋の中を荒らされたというより、破壊された感じでした。                                               そして水槽はというと、淡水魚水槽・海水魚水槽共に、水が1/3くらい揺れてこぼれただけでした。30cmのキューブ水槽なら、吹っ飛んでいたと思います。しかし、悲劇はここからです。停電により、ポンプもオートヒーターも全て作動せず、数日後に全滅です。寒かったですからね…。ここから、しばらくは水槽どころの話しではありませんよね。水は出ない、ガスも電気も使えない、食料もガソリンも買えない様な状況でしたから……。

地方から流れて来たよそ者の私は、いつかは地元へ帰るつもりで生活をしてきました。しかし東日本大震災の翌年、より上の安全性を求め『マイホーム購入』を相方さんと決めました。相方さんの親のメゾネットタイプのアパートは大手ハウスメーカーの建物でした。もし大家さんの貸家だったら、被害はもっと大きかったと思います。                                  そして工務店との打ち合わせが始まり、いざ設計という段階でなぜか、忘れかけていたアクアリウム愛が胸を叩きました。そして地震での経験を踏まえ、床上ではなく玄関のタイル上(土間)にキャビネットごと設置というスタイルで、120cm水槽と90cm水槽を設置できる様に設計し、圧迫感か出ない様に広さも二坪半にしました。今回は本格的にということで、念のため玄関に排水溝と水槽に使用する専用の蛇口を水槽で隠れる場所に設けました。

この時点では、アクアリウムライフは休止中です。                                   本格的に始めるために、海水魚専門店との打ち合わせも開始します。                       海水魚専門店と繋がった事で、淡水魚水槽より海水魚水槽へ少しづつ夢中になっていきました。