カクレクマノミ(海水魚) 飼育 失敗談②

アクアリウムの設置に必要な機材について解説                        

『趣味』は極めようと追及すればする程、夢中になりますよね。あまりにも深すぎて理解できずに挫折してしまう趣味もありますし、極める事に成功してプロ級になる方もいます。共通して言える事は、どこまでお金と時間を趣味に『投資』できるかだと思います。                    

例えば、車やカメラ、楽器に釣りなど、他にもたくさん代表的な趣味はあります。しかも、現代は昔とは違い、必要とする欲しい『情報とパーツ』が豊富です。投資に余裕があればある程、追いかけたものを自分の思った『カタチ』に表現できると思います。ただし『情報とパーツ』が豊富な分、選択を間違えると無駄遣いと疲労困憊で終わってしまうので注意が必要です。

ところで、30cmキューブ水槽でのカクレクマノミ飼育。保冷剤で水槽を冷やすという、ど素人級な発想で年間を通しての飼育が可能となり問題なく飼育を楽しんでいました。数年が経過したある時、相方さんの親がメゾネットタイプのアパートを建てるという事になり、そちらへ移る事になりました。当然、間取りも広さも勝手も変わってきますので、色々と心配になります。

建築中の物件を見学に行き、水槽の設置場所を考えました。そして、淡水魚水槽は同じくリビングへ。海水魚水槽も同じく個室空間になる玄関へ置く事にしました。ここで抑えきれず物欲が発動…。淡水魚水槽と海水魚水槽をリニューアルする事にしました。アパートが完成してから、新規購入した3つの水槽の立上げを引越し前にやりました。バクテリアとパイロットフィッシュのみで1週間くらい水を回してから、生体を引越しさせました。淡水魚水槽は120cm水槽とキャビネット、LEDライトと外部式濾過装置×2、海水魚水槽は60cm水槽とキャビネット、LEDライトと外部式濾過装置。ただの自己満足なので、家族の負担にならない様にヘソクリで…。

子供の進学と転入に合わせて4月からの住み替えになりました。                            淡水魚水槽に関しては、何の問題もおきませんし、変化もありません。あるとしたら、産卵と孵化くらいです。新住居でインチアップとバージョンアップした海水魚水槽。カクレクマノミを3匹追加して5匹に、連れて来たイソギンチャクとショップで購入したサンゴを追加しました。水槽が大きくなったので、保冷剤も追加です。

保冷剤効果で、どうにか水温25℃をキープしていましたが、とうとう問題が発生しました。              サンゴが死んでしまいました。                                      カクレクマノミには顆粒のエサ、イソギンチャクにもカクレクマノミと同じ顆粒のエサを与えていました。残るサンゴには与えた事がありません。                                            

ここでの失敗で学んだ事。                                             それぞれの目的で使用するため、色々な種類の人工海水の素が販売されています。私のはホームセンターで購入できる、おもちゃみたいな人工海水の素ですが、全く無意味なものではないと思います。ここで気付いたのは、外部濾過装置に入れている「活性炭」です。淡水魚水槽では、あたりまえに汚れや有害物質を吸着させるために使用してきました。海水魚水槽で「活性炭」を使用すると、人工海水の素に配合されている「栄養分」も活性炭が吸着してしまうのです。サンゴの場合は栄養分だけではなく、それなりの光量を必要とする種類もありますが……。                                                そして対策。                                              外部濾過装置内の活性炭を「バクテリアリング」へ変更です。このリングに住み着くバクテリアに海水を綺麗にしてもらいます。                                 

淡水魚水槽は「物理濾過」スポンジや網などで、目に見えるゴミを取る。「化学濾過」活性炭やゼオライトで濁りや汚れを吸着・分解。「生物濾過」フィルター内にバクテリア(微生物)の住処を作り、定着したバクテリアが不純物や有機物、有害物質を取り除くという、3つ全ての濾過方法を取り入れています。海水魚水槽では化学濾過が不要なんです。

とはいえ、サンゴに関しては苦戦が続きます。                                やはり趣味は、奥が深い……………。