カクレクマノミ 初めての飼育

Disney映画「ファインディング・ニモ」の放映後、日本でも大人気になったカクレクマノミとその仲間達。それまで熱帯魚水槽専門だった私も映画鑑賞後、子供に泣きつかれ「海水魚水槽のある暮らし」がスタートしました。しかし、インターネットこそ普及していたものの、情報収集は現代と比べると容易な時代ではなかったので、病気になったり死んだりと失敗の連続でした。海水魚の飼育は難しすぎると投げ出しそうになった時もありました。

しかし、水槽の中をのぞくとまたやられるわけです。鮮やかな体色や泳ぐ姿、イソギンチャクの中からのぞかせている顔や仕草はたまらなく可愛いですよね。そして、そんなカクレクマノミは子供だけではなく大人にも大人気。
カクレクマノミの飼育に興味のある人はたくさんいると思います。しかし、飼育するために必要な設備や、混泳可能な魚、飼育する上で注意しなくてはならないポイントがいくつかあります。
この記事ではカクレクマノミの飼育に必要な設備や、飼育で注意すべきポイントを説明していきます。 

 

 

飼育に必要なもの

カクレクマノミの飼育では、以下の様な設備が必要なります。
基本的には熱帯魚や淡水魚飼育での設備と同じになりますが、飼育水が水から海水に変わるので、海水を作るための人工海水の素や海水の比重を計るための海水比重計など、飼育に必要な設備がいくつか増えます。

  • 水槽・照明・ろ過装置
  • サーモスタットヒーターとクーラー
  • 人工海水の素・海水比重計
  • ライブロックとコーラルサンド(底砂)
  • 水温計
  • エサ

混泳におすすめの仲間たち

カクレクマノミは比較的気が強く、縄張り意識の強い種類が多いです。基本的には他の魚との混泳には向いていません。
混泳させる場合にはデバスズメダイ、ハタタテハゼといった性格がおとなしく、カクレクマノミと同じくらいの大きさの海水魚がおすすめです。ショップで聞くのも良いかもしれません。
クマノミなどの同種や似ている魚との混泳は避けます。また、肉食性の強い魚や、泳ぎが得意でない魚との混泳も避けた方がいいですね。
自然界ではイソギンチャクと共生しているカクレクマノミですが、自宅水槽で飼育する場合はイソギンチャクがいなくても飼育することに問題はありません。

飼育する上での注意点 

 
  • 購入時は基本的に、元気な個体を選ぶこと。傷や白い点がどこにも無いか?色や泳ぎ方がおかしくないか?
  • 水温や水質が合わないと弱り、病気になります。ヒーター、クーラー、ろ過装置を使い水温と水質を安定させること。温度は25℃、理想は2週間に1度の水替えで、替える水量は1/3が目安です。水量は多すぎても少なすぎても水質が不安定になります。
  • 水槽サイズは大きい程、理想に近づく事ができ水温も水質も安定します。小さい方が管理しやすそうと思いがちですが、小さいサイズで始める初心者に魚を死なせてしまうなどの失敗がよくあります。おすすめサイズは60cmです。上記の「飼育に必要なもの」も設置してください。
  • 直射日光の当たらない場所に設置をして、万が一地震時に水槽が滑り落ちないように水槽下には滑り止めを敷いてください。
  • エサは1日2回、2~3分で食べきれる量を与えます。カクレクマノミには顆粒タイプがおすすめです。
  • 毎日、観察してください。