アクアリウムの停電・地震対策について！緊急時の対処法も解説

アクアリウムの停電・地震対策について

台風や地震・落雷などの影響で、突然の停電に見舞われてしまった場合もあるでしょう。その際アクアリウムが、大きな被害を受けてしまう可能性があります。ここでは日頃からできる、停電対策についてみていきましょう。

停電が続くとアクアリウムはどうなってしまうの？

停電が続きそのまま対処をせずにいることは、アクアリウムの生命維持装置が止まったままになってしまうことでもあります。つまり飼育が難しい生体や、環境の変化に敏感な生体であれば、弱ってしまったり命を落としてしまったりする可能性が高くなります。

大きな災害を経てアクアリウムをやめてしまったという方の中には、災害で大切にしていたアクアリウムがダメになってしまったことが、トラウマになっている方もいるほどです。そのため日頃から停電対策をしっかりと行っておくことが大切です。

酸素を供給しよう

停電によってアクアリウム内のポンプが止まってしまうと、水中に酸素が足りなくなり、酸欠になってしまう可能性があります。そういったときに備えて、ソーラー電池や乾電池で動くようなエアポンプを、予備として用意しておくのがおすすめです。

またこのような予備のエアポンプが手元にないという緊急時には、ペットボトルを使った応急処置も行いましょう。やり方は簡単でペットボトルに飼育水を入れてシャカシャカとふり、水中に空気を溶かしてから水槽に戻すだけです。また水草を入れたり過密飼育を避けたりして、酸欠になりにくいアクアリウム作りを心がけておくことも大切です。

水温の低下を防ごう

とくに冬場の寒い時期であれば、水温の急激な低下が魚に大きな被害を与えてしまう可能性があります。早急な対策が必要です。たとえば断熱シートやカイロも数多く準備しておきそれを水槽に貼ることで、ある程度の対策ができるでしょう。

また断熱シートやカイロを用意できなかったという緊急の場合には、発泡スチロールで覆うだけでも、水温の低下を遅らせられます。

サンゴの飼育は

サンゴの飼育を行っている方は、酸欠や水温の低下だけでなく水流にも気を配る必要があるでしょう。停電してしまった場合には、定期的に手でかき混ぜるなどして対処してください。

非常用電源を用意しよう

停電や地震に備えて、非常用の電源を用意しておくのがおすすめです。非常用電源にもさまざまな種類があります。アクアリウムに合わせたものを選ぶようにしましょう。

ガソリン式の発電機

もっともパワフルな発電機と知られているのが、ガソリン式のものです。長時間稼働できるというメリットがあるものの、騒音が大きいうえに屋外でしか使用できないというデメリットもあります。またガソリンの管理は決して容易でなく、1年毎に交換する必要があります。さらにエンジンオイルのメンテナンスも必要であることから、手間がかかると言わざるをえません。

カセットガス式の発電機

ガソリン式の発電機にはおよばないものの、ある程度の時間稼働してくれるのがカセットガスを使用した発電機です。カセットコンロは使用期限が7年程度と長めに設定されているため、保管しやすいのもメリットとなっています。デメリットとしては屋外でしか使用できないところと、エンジンオイルのメンテナンスが必要で、手間がかかることも挙げられるのです。

実際のカセットガス式発電機でアクアリウムを稼働させた場合、カセットガス2本で約15時間程度稼働できると言われています。

ポータブル電源

もっとも気軽に使用できるのがポータブル電源です。あらかじめ充電しておく必要があるものや、ソーラーパネルを使用するものなどがあります。またガソリン式とカセットガス式のものは、室外でしか使用できないのに対し、ポータブル電源は室内でも室外でも使用できるという魅力もあります。

バッテリーには寿命があるため、数年たったら買いなおす必要があるでしょう。しかしアクアリウムだけでなくさまざま用途にも使用できるため、ひとつと用意しておくのがおすすめです。ポータブル電源でアクアリウムを稼働させた場合、約8時間程度稼働できると言われています。

まとめ