アクアリウムの水温管理は難しい?夏場や冬場の対処法についても解説

アクアリウムの水温管理は難しい?

見ている人の心を癒してくれるアクアリウムですが、メンテナンスが難しいことから導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。数あるメンテナンスの中でも、とくに重要なのが、水温管理です。なぜなら些細な水温の変化が原因で、生体が弱ってしまう危険性があるからです。今回は、水温管理の基本的な方法について詳しくご紹介します。

水温管理は水温計で行おう

アクアリウムの維持に欠かせないのが水温管理です。水温管理を行う上で重要になってくるのが、水温を計測するための水温計です。ここでは、水温計の使い方や種類についてご紹介します。

そもそもなぜ水温管理が大切なの?

水槽の中で飼育する生き物には水温の管理が欠かせません。なぜなら、魚や両生類などの生き物の多くが変温動物であるからです。変温動物は、周りの気温によって自分自身の体温を変化させるという特徴があり、体温調節が得意ではありません。そのため、水温管理が不適切な場合には、簡単に体調を崩してしまうのです。

水温の具体的な温度としては、淡水熱帯魚であれば26℃、海水熱帯魚であれば27℃、メダカや金魚であれば23~25℃が目安とされています。このように、生体の種類に合わせて適切な水温管理を行うことが大切なのです。

水温計の種類について

水温を正しく計測するためには、水温計を使用します。水温計は、大きく分けてアナログ式とデジタル式の2種類に分かれます。アナログ式は、ガラスの棒状の形をした昔ながらの形式です。費用が安い上に、さまざまなデザインが用意されています。また、破損しない限りは使い続けられるというのも魅力といえるでしょう。

一方で、目盛りが読み取りづらいというデメリットもあるため、繊細な温度管理を必要とする生体には向きません。また、力が強い生体であれば、水温計を壊してしまう可能性もあるため注意しましょう。

デジタル水温計は、水槽内にセンサーを設置し、水槽の外にある水温計の液晶画面に水温を表示する仕組みです。正確な水温を知れる上に、水温だけでなく気温も表示できるような高性能のものも多く発売されています。アナログ水温計に比べると費用が高くなる傾向にあります。

水温計の使い方について

水温計の使い方でもっとも気をつけたいのが設置場所です。ヒーターやクーラーなどのそばでは正確な温度が測れないため、設置しないようにしましょう。また、ポンプの近くや、水流が滞っているような場所も、正しい水温を測れない可能性があります。水の流れがあり、そのほかの機械からある程度の距離を保てる場所に水温計を設置しましょう。

また、水温計を長期間に渡って放置していると、コケで汚れてしまいます。定期的に掃除をして、正しい水温が測れるようにしておきましょう。

暑い夏や寒い冬の水温管理方法

真夏や真冬など、極端に暑かったり寒かったりする季節には、水温管理が一層難しくなります。そういった場合には、ヒーターやクーラーなどを活用して水温管理をしなければなりません。ここで、夏と冬それぞれの水温管理方法をご紹介します。

暑い夏の水温管理方法

水槽内の水温は、アクアリウムが置かれている部屋の室温に左右されます。エアコンを適切に使用したり、日光を部屋にできるだけ入れないように遮光カーテンを使用したりするのがおすすめです。ほかにも、こまめに水槽の蓋をあけて湿気を放出させ、水槽内を換気するのもよいでしょう。また、大きな水槽にして水量を増やすことで、水温の上昇を防ぐのもおすすめです。

上記の方法だけでは対応しきれないという場合には、水槽専用のクーラーや冷却ファンなどのアイテムを使用する必要があります。初期費用はかかってしまいますが、しっかりと水温を下げる効果が期待できるためおすすめです。

寒い冬の水温管理方法

秋から冬にかけて水温が下がってくると、熱帯魚がショック症状を起こしやすくなってしまいます。症状を防ぐためには、水槽用のヒーターを使用するのがおすすめです。水槽用のヒーターは、約1年から2年程度の寿命といわれています。そのため、ある日突然故障してしまったとしてもすぐに対応できるよう、予備のヒーターを用意しておくようにしましょう。

また、水換えのためにカルキぬきをした水の水温も、冬場は低すぎることが多くあります。そのため、給湯器やポットで温めた水を使用するようにしましょう。

まとめ

今回は、アクアリウムの水温管理について詳しくご紹介しました。水温計を上手に使用して、水温管理を徹底することが基本となります。夏の暑い時期や、冬の寒い時期など、季節に応じて適切に対処しましょう。

栃木県真岡市の「Aqua First」では、アクアリウムのレンタル・リースを行っています。月に2回のメンテナンスもレンタル料に含まれているため、知識と経験が必要なアクアリウムの維持も全てお任せいただけます。難しい水温管理も、全て対応できますので、ぜひお気軽にご相談ください。