アクアリウムに欠かせない濾過!フィルターの選び方も解説

アクアリウムに欠かせない濾過!フィルターの選び方も解説

新型コロナ禍も長引いてストレスがたまる世の中で、少しでもお店などに来る方の心を癒そうと、アクアリウムの設置を希望する方が多くなっています。

しかし水槽の管理・維持には、知識と経験が必要です。不安や疑問を抱えている方も、多いのではないでしょうか。今回はアクアリウムに欠かせない濾過について、わかりやすく解説します。

アクアリウムに欠かせない濾過とは?

どういった水槽を選んだとしても、必要となるのが濾過です。ここでは初心者の方に向けて、アクアリウムの濾過についてわかりやすく解説します。

濾過の目的は?

濾過の目的としては水をきれいに保ち、アクアリウムの植物や生き物たちにとって、住みやすい環境を作ることがあげられます。生き物が暮らしていく中で、食べ残したエサや排泄物などによって、水が汚染されていくことは避けられません。

濾過をせずに水が汚いままになってしまうと、生き物が病気になったり弱ったりしてしまうでしょう。またこれらの汚れからは有毒物質となるアンモニアが発生し、最悪の場合には生き物が死んでしまうこともあります。これらを防ぐためには、しっかりと濾過を行うことが大切です。

濾過の方法について

濾過の方法としては、3種類があります。ひとつ目は生物濾過です。バクテリアが汚染物資流を分解するという仕組みを使って、水をきれいにするという方法となります。具体的にはフィルターにバクテリアを定住させるという方法がとられており、濾過の中でももっとも大切なものだと言われています。

ふたつ目は物理濾過です。これは実際にフィルターやスポンジを使用することで、水の中に浮遊している汚れやゴミを取り除く方法です。フンや食べ残したエサ・枯れた水草などは、この物理濾過によって取り除けます。

3つ目は化学濾過です。化学濾過は、その名のとおり化学の力を利用して水をきれいにする方法です。たとえば活性炭やゼオライトなどを活用して、不要な成分や有害な成分を吸着・分解するものがあります。

生物濾過のポイントについて

濾過の中でも、とくに重要となってくるのがバクテリアの力を利用した、生物濾過です。この生物濾過が行えるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。なぜなら生物濾過に必要なバクテリアである「好持性細菌」を、増殖させる必要があるからです。水槽を初めて設置する場合には、水を入れただけの水槽にフィルターを設置し、1週間から2週間程度待つ必要があります。

バクテリアの種類によっては、さらに1か月程度の時間が必要な場合もあります。水質検査を行い、アンモニア・亜硝酸・硝酸などの数値をみるのです。バクテリアが安定したら、生き物や植物を水槽に入れられます。

濾過フィルターの選び方について

アクアリウム用の濾過フィルターは、さまざまな種類のものが用意されています。ここではそれぞれの特徴について見ていきましょう。アクアリウムにあった濾過フィルターを選ぶことが大切です。

投げ込み式フィルター

投げ込み式フィルターとは、水槽内に沈めて使用するタイプのフィルターです。エアーポンプを接続することで水槽内に水流を作り、フィルターにゴミや汚れを集めるという仕組みになっています。エアーポンプを使用するため、水中の酸素量を高めてくれるうえに、価格が比較的やすいのは魅力と言えるでしょう。一方で濾過の容量が小さいため、大きめのアクアリウムには対応が難しいのはデメリットです。

スポンジ式フィルター

投げ込み式フィルターと同じように、エアーポンプを接続して水流を作り、スポンジで濾過するのがスポンジ式フィルターです。スポンジは目が細かく小さな魚や稚エビなどを吸い込む危険がなく、安心して使用できます。一方でスポンジが大きくデザイン性は損なわれてしまうため、レイアウト水槽には使用しづらいという弱点もあります。

外掛けフィルター

外掛けフィルターは水槽の淵に取り付けるフィルターで、活性炭を使用したものが一般的です。比較的安価な値段で手に入れられるうえに、自分なりにカスタマイズして使用できることから、アクアリウム上級者からも人気を集めています。停電時にフィルター機能がストップしてしまう可能性もあることや、交換用の濾過剤をこまめに交換する必要があるというのが、デメリットとしてあげられます。

上部式フィルター

昔からよく使用されているのが、水槽のうえに乗せて使用する上部式フィルターです。水槽の水を汲み上げ、フィルターボックスのなかで濾過し、きれいになった水を水槽内に戻すという仕組みです。能力が高くメンテナンスもしやすいうえに、水質を安定させやすいというメリットがあります。最近人気を集めているフレームレスの水槽には、設置できないため注意が必要です。

まとめ

今回はアクアリウムに欠かせない濾過について、その仕組みやフィルターの選び方などを詳しくご紹介しました。アクアリウムの種類によって、適切な濾過フィルターを選ぶことが大切です。植物や生体が心地よく過ごせるような、環境づくりを心がけましょう。

栃木県真岡市にあります「Aqua First」では、アクアリウムのレンタル・リースを行っております。理想のデザインのアクアリウムをご提供できるだけでなく、定期メンテナンスやエサの補充などもお任せください。濾過フィルターに関しても適切なものを、こちらでご用意しメンテナンスいたします。ぜひともお気軽にご相談ください。